当事務所は、企業の信用情報・倒産情報を速報する
「帝国ニュース中国版」（週３回発行）を購入しており、
企業法務を扱う関係で、ざっとではあるが、
いつも目を通している

その８月８日号（表紙）

その中に目を引く記事が
何と、弁護士法人が負債約１億７０００万円（債権者約８６９名）
にて、７月２２日東京地裁に破産申し立てをし、
同月２３日破産手続き開始決定を受けたというのだ

個人の債務整理手続きや企業の倒産手続きを行うのが、
弁護士の仕事の一つでもあるが、その弁護士の企業体が
破産申し立てとは！
弁護士法人も企業体だから破産がありうるのは当然ではあるが、
ショッキングな事態と言わねばならない。

この記事によれば
「弁護士法人プルーデンス法律事務所」は、
http://www.whyrss.com/jimusyo/buludensu.html
http://www.law-search.info/list/tokyo/tokyo8.html
「借金問題緊急窓口」を設置して借金問題を中心として
業務を行っていたということ、債権者数が多数に上るということから、
おそらく債権者のほとんどは、
過払い金返還の依頼者であり、同事務所が回収した過払い金が
依頼者に返されないままに、倒産に至ったと思われる。

これが弁護士法人の最初の倒産かと気になったので、
ネットで調べてみた。

東京商工リサーチによると、
弁護士法人フォーリーフ法律事務所が６月２５日、東京地裁から
破産開始決定を受けており、
これが弁護士法人破産の５例目とある。
http://www.tsr-net.co.jp/news/tsr/20140702_02.html

そうすると、今回のプルーデンスの件は、
弁護士法人破産の６例目以上の事案ということになる。

依頼者を救済すべき弁護士が、
依頼者に迷惑をかけるようなことは、
あってはならないことだと思う。 

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