このブログは、公私の日記風の内容のものがほとんどであり、
弁護士生活に役立つような情報はほとんどないが、
今回は、違う
題して「催涙スプレー自爆事件」。
横浜で法律事務所での殺傷事件があったこともあり、
わが事務所でも防犯グッズをそろえることにした。
購入した催涙スプレーが届いたのは、10月12日。
事件は、連休明けの忙しいこの日の午後に発生した。
当事務所は、7階と8階があるが、事件は、ぼくの部屋や、
受付、弁護士の部屋、秘書席、相談室、図書コーナーなどの
ある7階で起こった。
ぼくの部屋の外の秘書席の方から、突然、咳き込む声が
聞こえて来た。一人のみならず、咳き込む人が次第に増えた。
どうしたのかと思い、部屋の外に出て、ぼく「どうしたの?」
秘書「催涙スプレーが・・・」
約10人の秘書は、みな、席を離れて、立ち上がっており、
ハンカチで口と鼻を押さえている
そのうち、ぼくも、ゴホン、ゴホン・・・。止まらない。
喉も痛い。
窓やドアをすべて開け放ち、すぐうがいに行った。
秘書に聞くと、
購入した催涙スプレーの商品には、
「実際の使用前に、試してみるように」
「不良が後から分かっても、交換はできない」などと
記載されていたので、不在の弁護士の部屋で、試してみた
というのだ。
事務所には相談や打ち合わせで来ていた訪問者はいたが、
相談室はすべて密閉されていて、被害は訪問者には
及ばなかった。
事務所拡張工事のときに、声が外に漏れないように相談室を
すべて密閉していてよかったと思った。
秘書らは、もちろん初めての経験であり、みな動転している。
ぼくは「大丈夫。じきに治まるから。うがいをするように」
冷静かつニコヤカそのもの
30数年前に、何度か、デモ中に催涙ガス(弾)を浴びた経験
が、こんなところで役立つとは
それにしても、この催涙スプレー、咳が出て喉は痛くなるが、
目から涙は出てこなかった。やはり、不良品だったのか?
即、返品した。
そこで、結論。
催涙スプレーは、屋外での使用なら、いざ知らず、
少なくとも、事務所内で使用する場合は、無関係の人にも
被害が及ぶので、防犯グッズとしては、不適当である。
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