2月22日、東京で開催された日本CSR普及協会主催の
研修セミナーに参加した。
今回のテーマは、
「高齢者の経済活動と社会参画に求められる法的サポート
~高齢者が安心できる活力豊かな長寿社会を目指して~」
日本CSR普及協会は、元日弁連会長平山正剛氏を会長として
2008年10月に、弁護士と企業の協働活動により
CSR(企業の社会的責任)という考え方を広めていこうと
設立された団体だ。
http://www.jcsr.jp/
4名の弁護士による講演とパネルディスカッションが行われた。
記憶に残った点と雑感を2,3点、紹介する。
ひとつは、現在(2010年時点、世界に193か国)、
日本は、
60歳以上の人口割合は、世界一の29%
15歳以下の人口割合は、世界最下位の13%
という、世界一の
「少子高齢社会」だということ。
日本の将来予想。
2010年には、高齢者(65歳以上)割合は4人に1人だが、
2035年には、高齢者割合は、3人に1人、
2060年には、高齢者割合は、5人に2人と推計されている。
雑感。日本の少子高齢社会については、
漠然とは認識していたが、
ここまで明白にされると、改めて考えさせられるものがある。
2つ目は、
「ジェロントロジー」(gerontology)という考え方。
日本では「老年学」「老人学」「加齢学」などと言われている。
超高齢社会を社会の負担増しとして捉えた場合は、
極めてネガティブな社会に映るが、
そうではなくて、
社会に課題が多ければ多いほど、社会の活力の源泉になる、
超高齢社会を新たな産業と数多くのイノベーション創出の
チャンスと捉え、輝ける超高齢未来を目指すという考え方だ。
雑感。なるほど、これは、すばらしい。
確かに、仕事・企業は、
「困りごと」や「悩み」の解決、利便性の向上、楽しみの提供などを
契機にして生まれるものだからだ。
ぼくが顧問をしている「一般社団法人・人生安心サポートセンターきらり」
の「きらり」は、ジェロントロジーの考え方に通じるものがある
http://kirarihiroshima.info/
3つ目。
数十年前まで、少子高齢社会の典型はフランスだった。
フランスはどうしてこれを克服していったか。
婚外子に嫡出子と同等の権利を与えるなど、
家族制度に大幅な変更を行ったからだと。
雑感。確かに、スウェーデンなどでは、すでに
婚外子の方が、嫡出子より多くなっており、
高度な福祉制度の下、
子どもを社会が守るしくみができているようだ。
「婚外子」の平等化は当然のこととして、
少子化の根本的解決のためには、
父・母・子で家族を構成という現在の家族制度、
はては、婚姻制度
そのものの見直しも必要かもしれないと思う。
最後の雑感は少し過激だったかね
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