コロナ禍とマスク

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日本経済新聞10月3日号の「春秋」にとても面白い記事が
あったので紹介するとともに、思うところを述べたい。

西洋のヒーローは、怪傑ゾロからバットマンまで、目元を隠す。
これに対して日本のヒーロー鞍馬天狗や月光仮面は、口元を隠す。
「顔学」学者によれば、人間は顔の下半分で感情を表し、
上半分で私は何者かという識別情報を伝える、ということらしい。
そして、欧米の人が口を隠すのを嫌うのは、情緒を豊かに表現するのが
自然な社会だからだろう、と。

コロナ禍のなかで、マスク生活が長引いている。
豊かな人の感情が読み取れない時期が続いている。

以前、高齢者の離婚相談を受けた際に、マスクをしたままで
相談を終わり、最後にマスクを外してもらったところ、
印象がまったく異なったことがあった。
それ以降、相談の開始にはひとまずマスクを外して顔を見せて
もらうことにしている。
表情が分からないと、その人に寄り添った相談にならない恐れがあるからだ。

マスクは感染防止には有効だが、
他方で弊害もあることにも目を向けて欲しい。
幼児の成長にとっての妨げも指摘されているとおりだ。
何よりマスクにより「笑顔」が消えている。

一定の段階で、マスクは原則不要との判断ができる日を
待ち望む。

参考までに前期の「春秋」記事

[ひらめき]最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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