今回は、大変影響が大きくなると思われる
経済事情について
エネルギー事情を一変させる「シェール革命」
おそらく、まだ認識をしていない人も結構いるのでは
と思う。これは、本当に「革命」であり、エネルギー事情を
一変させる可能性があると、ぼくは思っている
簡単に説明する。
シェールガス、シェールオイルというものがある。
「シェール」とは、書道のすずりのような黒っぽい泥岩
であり、日本語では「頁岩」(けつがん)という。
地表から深さ2~3kmのところにある。
このシェールに閉じ込められているガスやオイルが
シェールガス、シェールオイル
と言われるものだ。
従来のガスやオイルは、
地表から1kmくらいのところに、長い年月をかけて、
シェール層から上昇してきて、溜まったものだ。
シェールガス・オイルは、従来のガス・オイルに比べて
大量に存在するが、数年前までその採掘が困難とされて
きた。それが、アメリカの企業の技術革新により可能
となったのだ。
どのくらい大量かというと、以下のとおりだ。
(同誌42頁を参照してまとめた)
地球に存在するオイル・ガスの全体量を100
とすると、
従来のガスは1、従来のオイルは0.7しか取り出せない。
これに対して、
シェールガスは20、シェールオイルは5.6
も取り出せるというのだ
しかも、これらの多くが、中国とアメリカなどに存在する。
(同誌44頁)
残念ながら、日本ではまだ確認されていないようだ。
アメリカでは、このシェールガス・オイルにより、
すでに、燃料や原料の価格が劇的に安くなりつつある、
という
日経新聞の紙上でも、シェール革命の影響が
記事になりつつある。
シェール革命で米国産石炭が安くなり、欧州では
石炭火力が増加しているという(2.18日経新聞)
アメリカのシェールガスは、今春にも
日本への輸入が解禁されるという。
そして、将来、アメリカがこれが禁輸としたときに被る
損失を保証するために、政府は、
新たな保険を検討しているという(同日付け日経新聞)。
石油・ガス=中東=独占的、という構図が、
シェール革命により、大きく変わろうとしている
そして、企業活動への影響もさることながら、
市民の日常生活にも影響を与える可能性が高いと
思う。
ちょっと、固い話になりました
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