9月24日(月)午後6時から,
広島YMCAにて,
広島弁護士会主催,日弁連・中国地方弁護士会連合会共催による
「森は海の恋人~瀬戸内海沿岸域の保全・再生のために~」
が開催され,会場満杯となる約130人の市民が参加した
これは,この10月に佐賀市において開催される
日弁連の人権大会第3分科会のテーマ
「豊かな海をとり戻すために~沿岸域の保全・再生のための
法制度を考える」のプレシンポジウムだ。
開くことを決定してこの日まで,約3か月間という
短い時間だったが,ぼくは,
企画,集客,運営などを中心的に担ってきたので,
このシンポジウムが大盛況のうちに終わったことに
ホッとしている
「森は海の恋人」著者畠山重篤さんの話は,
予想通り,
分かりやすく,楽しいものだったが,
そのほんの一部を紹介する。
・森→川(地下水含む)→海の一連の流れが海の
環境を決定づけている。
・森から海に流れてくる鉄分が豊かな海を作っている。
・10年前に京大で「森里海連携学」という新分野の
学問ができて教授となった。各分野ごとに学者がいたが
これらを連携して研究することはこれまで行われてこなかった。
「森川海」ではなく「森里海」という考え方がおもしろい。
里には,人間の営みの介在,法律なども絡まっている
イメージがある。
・今年,国連の「フォレストヒーロー」(森の英雄)
にアジアからの一人として,畠山さんが選ばれたが,
自分のような漁師が選ばれたことに感激した。
講演の最後の方で畠山さんが述べられた一言
「弁護士がこういうこと(このシンポジウムなどの環境保全活動)
をやってくれていることは,我々漁師にとってはどれだけ
心強いか」
畠山さんのこの言葉は,むしろ
ぼくら弁護士にとって励みになります 感謝
パネルディスカッションの部。
広大名誉教授であり
瀬戸内海の環境保全活動の第一人者である
松田治先生は,
瀬戸内海の歴史・現在,そして,その環境を保全・再生する
法制度の変遷などについて,
パワーポイントを使いながら,分かりやすく解説された。
NPO法人瀬戸内里海振興会の吉光正俊さんは,
実際に同会が取り組んできた,干潟保全活動や
海浜の再生事業,そして,子どもたちへの教育活動など
パワーポイントで,丁寧に発表された。
ぼくは
この会が開催されるに至った経緯,
島を削る採石事業が瀬戸内海の景観・環境を壊すものであり,
平成19年には,広島弁護士会は広島県に対し,
島での採石事業を原則禁止する条例を制定するように
申し入れたことなどを話した。
たくさんの人に集まっていただき,感謝
これだけ,瀬戸内海の環境保全への関心は高いということ
だと思う。
このシンポジウムをも契機にして,
瀬戸内海の環境保全・再生への動きが大きく広がる
ことを祈る
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