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これにはびっくりした😱
「弁護士の格差」(朝日新書、秋山謙一郎著)のカバーがこれ📸
どういうことかと思い、本を買って読んでみた。該当部分には次のように書かれていた。
「切実な低所得化
今、弁護士の1年当たりの所得の中央値は『約400万円』で、じつに弁護士の半数が平均的サラリーマン以下である。
2014年、国税庁が発表した『所得種類別、所得金額』を分析すると出てきた結果だ。・・・
・・・
日弁連が発行する『弁護士白書2015年版』に、その所得について行ったアンケート結果が掲載されている。これによると回答を寄せた
3128人中、もっともその割合が高い666人が、『年間所得額200万円以上、500万円以下』と回答している。・・・
・・・
弁護士が『高収入』職業の代表格だったのは、せいぜい1990年代のバブル崩壊前後までといわれている。・・・」
どうも、この本のカバーに記載されている「弁護士の5割が所得400万円以下」というのは、
残念ながら💧真実のようだ。
政府の弁護士激増政策が生んだ結果といわざるをえないだろう。
この本には、弁護士の経済格差のみならず、スキル格差、費用格差、旧司法試験組と新司法試験組の格差、意識格差についても触れられており、
的を得ている指摘もあった。
全般的に弁護士の危機的状況について書かれているが、ホッとした点が一つあった。
筆者が「弁護士とは、〈法の僕(しもべ)〉か、それとも〈依頼者の僕〉か」の質問を88人の弁護士にしたことに対し、
ほとんどの弁護士がどちらでもないと答え、〈法の僕〉と答えた弁護士は88人中、誰一人としていなかったことだ。
本が引用しているある弁護士の答えが正解だろう。
「法の僕として法律規定に盲従するものでもない。また依頼者の指示に従ってのみ行動するものでもない。弁護士とは社会正義の視点から、自主独立性を持って活動するものです」
所得の多寡にかかわらず、弁護士としての矜持をもって活動すべきと思う😃