映画美術監督・部谷京子さんが広島ペンクラブで講演「映画が誕生する瞬間~原作・台本が動き出す~」

広島ペンクラブの3月例会(3月16日)で、
映画美術監督・部谷京子さんの講演があった[グッド(上向き矢印)]
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%83%A8%E8%B0%B7%E4%BA%AC%E5%AD%90

演題は「映画が誕生する瞬間~原作・台本が動き出す~」

実際の台本を示しながら話す部谷さん[カメラ]
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台本の表紙には何も書かれておらず真っ白。
何の映画が作られているか外部にはもれないように
表紙には一切の記載がないとのこと。

映画撮影の流れ[目]
160316_1831-01.jpg

映画美術監督としての部谷さんの仕事は、
シナリオとキャスティングを前提に、俳優を思い浮かべながら、
映画の画面を想像し、俳優の肉体以外の一切の絵を造ること。

いくつかの撮影現場での俳優さんたちが映画に入っていく
様子が語られたが、紙面の関係で、一つだけ紹介。

「北の零年」での主演・吉永小百合さんのお話し。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E3%81%AE%E9%9B%B6%E5%B9%B4

下の写真は、吉永さんではなく、
雨(雪)のために濡れた地面を乾かすために、
雑巾で水を吸い取り絞っている部谷さん[目]
160316_1851-01.jpg 

この映画では、主役の吉永さん(「しの」役)が造ったことになっている
牧場のオープンセットを造った。

早い時間から現れた吉永さんは、
車から降りると、広い牧場や牛舎などをゆっくり歩いて見て回り、
最後に、
「部谷さん、受け取りました」とあいさつされた。

部谷さんは、吉永さんに満足いただけたようでホッとし、
これまでで一番うれしかったという。

13か月の撮影だったが、
吉永さんのクランクアップの際には、通常の花束ではなく、
その牧場でできた野菜や果物を入った段ボールを
部谷さんが渡すことなり、喜ばれたという。

部谷さんは、被爆60周年の2005年ころから
広島の平和活動に関与され、
2009年には「ダマー映画祭inヒロシマ」を立ち上げ、
2014年にはこれを「広島国際映画祭」として発展させ、
代表を務めている。

当事務所はこうした部谷さんの活動を支援してきたが、
その過程で、
部谷さんの父母の実家が能美島(江田島市)にあり、
何と! ぼくの実家の道路を挟んで斜め前だった
ことが判明[exclamation]

今回の卓話もそうしたご縁のなかで実現した。
ご縁に感謝[黒ハート]
部谷さんの一層のご活躍を祈る[ぴかぴか(新しい)] 

広島ペンクラブ新本稔会長(左から4人目)らと[カメラ]
IMG_1766 (002).JPG

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