この土日(12月11,12日)は、めずらしく自宅で過ごすことに
なったので、日曜日午後は、家族でショッピングを兼ねて、
ソレイユ(広島の大型ショッピングセンター)に行き、その中の
「バルト11」(映画館)にて、映画を見た![[映画]](https://i0.wp.com/blog.so-net.ne.jp/_images_e/58.gif?resize=15%2C15)
ぼくと妻は「ノルウェイの森」、13歳と6歳の娘は「ヤマト」![[るんるん]](https://i0.wp.com/blog.so-net.ne.jp/_images_e/146.gif?resize=15%2C15)
二手に分かれたわけだ。「ノルウェイの森」には「PG12」指定
がされていたし、内容的にも娘たちには早すぎるかなと思って。
さて、その「ノルウェイの森」について。![[カチンコ]](https://i0.wp.com/blog.so-net.ne.jp/_images_e/167.gif?resize=15%2C15)
原作は、超有名な村上春樹の本。この度の初めての映画化も
超有名なので、ぼくごときが、評論すべきものではないが、
ぼくなりの羅列的な雑感などを少々。
この本、ぼくはまだ読んだことは無いが、妻は学生のときの
ゼミで取り扱ったことがあり何回も読んでいて、映画にも興味を
持っていた。
ぼくはといえば、映画の
背景が学生運動の盛んな1960年代後半(映画では確か
1967年といっていたような)であり、1971年大学入学のぼく
も学生運動に没頭していた時期があり、映画とその背景に
興味があった。
ということで、いっしょに見ることとなったのだ。
http://www.youtube.com/watch?v=frk_szGVw4o
全体的に見て結構重いなあ(正確には深いなあというべきか)
という感想を持った。
精神的にデリケートな妻がすすり泣いているのが感じられたから
少し心配だったが、見終わった感想を聞くと「(主人公の)ワタナベ
君が(周辺の人が自殺するなかで)何とか生きていくのが良かった」
とか。
ほっとした![[わーい(嬉しい顔)]](https://i0.wp.com/blog.so-net.ne.jp/_images_e/140.gif?resize=15%2C15)
映画の最初ころから、学生運動盛んな大学構内が映し出される。
様々な色のヘルメットをかぶった学生たちが、「アンポフンサイ
(安保粉砕)、トウソウショウリ(闘争勝利)」などと叫びながらデモ。
大学構内は闘争を呼びかける立看板だらけ。懐かしい風景だ![[ふらふら]](https://i0.wp.com/blog.so-net.ne.jp/_images_e/144.gif?resize=15%2C15)
授業中に、数名の学生が入ってきて授業中の先生に、
クラス討論に切り替えることを要求する。これもよくやったなあと。
傑作なのは、その授業をしている教授の役を糸井重里氏が。
ぼくより数歳年上の糸井氏は当時は、デモをしていた学生の側
すなわち、クラス討論を要求していた側だったはず![[わーい(嬉しい顔)]](https://i0.wp.com/blog.so-net.ne.jp/_images_e/140.gif?resize=15%2C15)
性的描写は結構多くあった。この間見た映画ではダントツだった
ような気がした。この作品は生(と死)を問うものと感じたが、
生と性は密着した問題だから、当然といえば当然だが・・・。
登場する女性も、性に対して、受身ではなく積極的な姿勢が
描かれていた。女性が社会進出を積極化した時期とも重なる。
思い出したのは、当時、学生運動をしていた仲間の議論で、
女性活動家が言っていたこと。
男女の関係は「抱き、抱かれ」の関係ではなく、
「抱き、抱き」の関係であるべきだとか・・・![[ひらめき]](https://i0.wp.com/blog.so-net.ne.jp/_images_e/151.gif?resize=15%2C15)
映画作品的には、ぼくは、菊池凛子の演技のレベルの高さに
圧倒された。彼女のことはあまり知らなかったが、さすが、
ここ50年間で、アカデミー賞にノミネートされた唯一の日本人
だけのことはある。菊池凛子は
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8F%8A%E5%9C%B0%E5%87%9B%E5%AD%90
ともあれ、内容の充実した傑作映画であることに違いない。
一度見られることをお勧めする。
さて最後に、約20歳年下の妻がぼくと結婚するようになったのも
この「ノルウェイの森」の影響が少なからずあったことを一言。
妻と知り合った約15,6年前、妻の好きな音楽は、
ビーチボーイズやビートルズ(「ノルウェイの森」も)だった。
これらは、村上春樹作品の中に出てくる音楽だった。
そう、妻は、村上春樹作品を通じて、ぼくが生きた学生時代を
間接的に生き、それに共感を覚えていたようだったのだ。
村上春樹には、足を向けて寝ることはできない
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